勧誘

8/13
前へ
/28ページ
次へ
ーしばらくすると、騒ぎ声が聞こえてきた 「ーホントなんだって!奈美もやんなよ!」 「え~…どうしよ~…」 そこには、いつも俺達が座るはずのテーブルから聞こえてきたー 「ね♪奈美♪高校生活"最後"の夏休み何だよ!思いで作りにさぁ~」 「…う‥うん…」 ー…ったくうるせー奴らだな…でも、ど~も聞き覚えがあるような気がする感じだ… 俺はふと、隣のテーブルに目をやったー 「……ゲッ!!?奈美!!」 思わず、大声がでてしまった! 「ん!?…和馬?…和馬でしょう!?」 そこには、小学校の頃に当時、俺の家の隣に住んでいた"吉永奈美"だった! 昔は男勝りで、近所でもなかなかの問題児扱いで、隣に住んでいたせいか、よくイジメられた記憶しかない…そんな女が目の前にいた 「ち!違います!人違いでは?」 動揺がかくしきれてない声色だ 「…何ごまかしてんの?バレバレだし!」 「…いえ…人違い…」 すると、また、空気が読めない健司が割り込んできた 「和馬?なんだ?知り合いか?紹介しろよ!かわいいじゃん♪」 「ヤッパリ和馬じゃん!何ごまかしてんの」 「えっ…いや…」 不意に健司が立ち上がった 「ど~も♪なんだかよくわかんないけど、何かの縁だし!そっちのテーブルに一緒にいい♪?」
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加