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そして、俺はそのままの流れで奈美と帰るハメになった…
「ねぇ和馬!…」
「ん?なんだよ?」
「私達って何年ぶりに会ったんだっけ?」
「えっ?…何年ぶりって…ん~…小学校3年の頃だったから…大体11年ぶり位なんじゃないの!?」
「…そっか…」
ーその時の奈美の表情は、心なしか…当時、イジメっ子で男勝りだった奈美とは、同一人物とは考えられない感じであり、長い月日でこんなにも変わるものかと驚いてさえもいる…"普通の女の子"…寧ろ、少し"ドキッ"としたぐらいの表情だった…
「…で!それがどうかしたのかよ?」
「えっ!?…ただ…何年ぶりだっていうのに、よく、私って気づいたんだなぁ~って思って…」
奈美は照れくさそうに、俺に問いかけた…
「気づいたって…偶然だよ!偶然…」
ーそりゃ忘れないさ!毎日イジメられてたんだから!トラウマ的感じだ!つぅ~の!!!
「…ありがとー!覚えててくれて!」
「えっ?…あ‥あぁ!…」
何か微妙な空気になってしまった…
「和馬!あの二人大丈夫かな?」
「ん?…あぁ!大丈夫だよ!健司はあぁ見えて、硬派だから、手は出さないよ!」
「はぁ~!?何言ってんのよ!?バカじゃないの!そんな事したら、ワタシが殺すから!」
「えっ?…」
「違うわよ!!さっきの話よ!あのサイトの!!」
「あぁ~!…その事か…」
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