再会

4/6

3人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
そして、俺はそのままの流れで奈美と帰るハメになった… 「ねぇ和馬!…」 「ん?なんだよ?」 「私達って何年ぶりに会ったんだっけ?」 「えっ?…何年ぶりって…ん~…小学校3年の頃だったから…大体11年ぶり位なんじゃないの!?」 「…そっか…」 ーその時の奈美の表情は、心なしか…当時、イジメっ子で男勝りだった奈美とは、同一人物とは考えられない感じであり、長い月日でこんなにも変わるものかと驚いてさえもいる…"普通の女の子"…寧ろ、少し"ドキッ"としたぐらいの表情だった… 「…で!それがどうかしたのかよ?」 「えっ!?…ただ…何年ぶりだっていうのに、よく、私って気づいたんだなぁ~って思って…」 奈美は照れくさそうに、俺に問いかけた… 「気づいたって…偶然だよ!偶然…」 ーそりゃ忘れないさ!毎日イジメられてたんだから!トラウマ的感じだ!つぅ~の!!! 「…ありがとー!覚えててくれて!」 「えっ?…あ‥あぁ!…」 何か微妙な空気になってしまった… 「和馬!あの二人大丈夫かな?」 「ん?…あぁ!大丈夫だよ!健司はあぁ見えて、硬派だから、手は出さないよ!」 「はぁ~!?何言ってんのよ!?バカじゃないの!そんな事したら、ワタシが殺すから!」 「えっ?…」 「違うわよ!!さっきの話よ!あのサイトの!!」 「あぁ~!…その事か…」
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加