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「当たり前よ!…健司くんは、今日初めて会ったからどうかわかんないけど…問題は直美の方なのよ!?」
「…直美ちゃん?」
直美の事を心配する奈美の表情からは、ただならぬ予感が伝わってきた…
「うん!…心配なのよ!ほら!直美は一人っ子じゃない!ましてや、今はいちばん親が心配する年頃だし、直美的にも、なんだか親の躾とか制限とか決められてて…」
「…それで?」
「だから!直美的にもだいぶストレスとか溜まっちゃってんのよ!…だから、あんなワケのわかんないサイトに興味持ったりしちゃってんの!!」
「…そっか…大変なんだな…」
心配する奈美をよそ目に、俺は奈美がこんなにも友人を大事に思う気持ちを持っていた事に、少しながら驚いていた…
ーまぁ~当たり前の事だけど…
「まぁ~大丈夫なんじゃね~の!?俺らがアレだけ言ったんだからさ…」
「ん~…まぁ~そうなんだけど…あとでメールしてみよ!…」
そして、俺は自分の家の近くまで来た…
「ところでさぁ~…」
「えっ?何?」
「お前って、どこまでついて来るの!?」
「はぁ~!?別について行ってるワケじゃないんですけど!!ワタシっ家もこっちですけど!」
「はぁ~!?だってお前って確か、隣の県に越したんじゃなかったっけ!?」
「そうだよ!!で!ワタシは今は、学校がこっちだから、独り暮らししてんのよ!!」
「えっ!?…そうなんだ…」
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