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都内某所
「…グハッ…」
「…オィ!健司!その辺でいいんじゃない!?」
「あっ!?…アァ…」
「…ーったく正義感が強いんだか、ただの喧嘩好きかわかんねーな~…」
「ちげーょ!!アイツらが中学生にカツアゲしてっから、黙って見過ごせなかっただけだよ!」
「…ーまぁな…ごもっとも…」
「ーところで和馬~昨日は…ー」
俺はまぁ~どこにでもいる高校生3年生。
名前は"小林和馬"
…で、今喋ってんのが"内海健司"
コイツとは、小学校からの縁で、ずーっと一緒にいる。
中学の頃にヤッチャをして、今じゃ都内では、誰もが知るコンビになってしまってる…
ーまぁ~いつも喧嘩してんのが、"健司"…この調子だから、一緒に居る俺まで名前が売れる感じだな…
自分で言うのもなんだけど、俺は、頭脳タイプだな~…喧嘩は多少って感じ…
そんな俺らも来年は社会人。
俺は一応~都内の大学に進学が決まってるし、健司は都内の建設会社に就職が決まってる。
…ーまぁ~お互い進路先が決まってて、周りは就職活動してるなか、決まってる俺らは残った青春を味わってる最中だな~♪
「ーーって感じでな!」
「えっ!…マジかよ!?」
「ーでな…ーー」
"ピッピッピッピッ"
「…ん?和馬…携帯鳴ってねぇ~?」
「えっ!?…俺の?」
俺は携帯をポケットから取り出し、開いた…
「…変だな?…こんな着信音してね~んけど…」
送信者
有限会社 ピエロ
「……?」
「オィ!誰からだよ?女か?」
「…ちげーょ!お前じゃねぇ~んだから! …迷惑メールだな!無視無視…」
「ーんダョ!面白くねぇ~!」
「はははっ…俺は健司と違って、一途ナンだよ!」
「はははっーってどういう意味だ!?てめ~和馬!」
「はははっー」
俺はそんなメールの事なんて、今は気にも留めなかった…
ただの迷惑メールって事しか……
ーそして、俺達はいつも二人で学校帰りに寄るファミリーレストランにむかった…
ーその途中、公園を横切ろうとしたら、何やら騒ぎ声が聞こえてきた…
「…ー困るんですょ!いい加減に言う事を聞いてもらわないと!!」
「……」
「あのね~"三浦さん"こうやってちゃんと役所の方から書類もアガってきてんだから…」
「……」
「…ー周り住民の人たちからも苦情…ー」
「…和馬!?アイツら何やってんだ!?」
「…知らねーョ!!関係ねぇ~し!」
「でもょ…」
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