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睨まれている素戔嗚は、それを特に気にした風もなく、言葉を返します。
「ちょっと苦情と報告をしにきました。」
その言葉を聞き、天照は更に不機嫌そうに眉を寄せますが、素戔嗚は構わずに続けます。
「先程は廊下と言いましたが、実は怒鳴り声が下の階まで響いていまして、いい加減にしてほしいんですよね。みんなが脅えちゃって仕事になりません。」
素戔嗚は態とらしい敬語と笑顔で苦情を言います。しかし、こめかみには青筋が浮いています。
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