学園入学

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アルが教室に着くと、一人の生徒が話しかけてきた。 「なあ、お前アルフォードだろ? 俺、ダルクって言うんだ」 アルはこの生徒に見覚えがあった。確か門で叫んでた奴だ。 「アルフォードじゃ長いだろ?アルって呼んでくれ。 なんか用か?」 「確かアルって属性が火と風だろ?凄いな属性が2つも在るなんて」 検査が終わったらすぐに教室に行くのに、何故こいつは俺の名前と属性を知っている? 「ん?何でそんな事を知っているのかって顔してるな。 ほら、あそこに書いてあったんだ」 ダルクが指差した先には、魔法で造られたらしい掲示板に、このクラスの生徒の名前と顔、属性が書き込まれている。時々新しいデータが書き込まれて行くことから、検査が終わるとリアルタイムで書き込まれるようだ。 「なるほどな、 まあ、これなら宜しくな」 「おう!宜しく!」 その後、ダルクと色々話したが、ダルクが一方的に話し、アルは殆ど聞いている状態だった。理由はアルがダルクの話題についていけないからで、仕方ないと言えば仕方なかった。 それから数分後、生徒は全員揃ったようで、担任と思われる男が入ってきた。 「これからお前達の……、面倒くさいが面倒をみる担任のクリスだ、よろしく。 お前達は勝手に自己紹介でもしてろ、まあ、その掲示板を見て知っている奴もいるだろうけど一応やっとけよ。 俺は寝る!」 「寝んな!!!!!!!!」 アル以外の、ダルクを含む生徒の何割かが叫んだ。 しかたないだろう、自己紹介で「面倒だが」等と言い、いきなりの寝る宣言なのだから。
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