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「チッ、分かったよ、
でも自己紹介はやれよ」
この男は常識が無いのか、それとも生徒を嘗めているのか、どちらにせよクラスの心が一つになったのには変わりない。「これからこの担任の下でやって行けるのか?」と……。
「早く始めろ」
クリスが不機嫌そうに言うと、教室の端の方の生徒から簡単な自己紹介が始まった。
これといった問題も無く、自己紹介は終わった。
「よし、自己紹介は終わったな。
これから、武器の精製と召喚獣の召喚を行う」
教室が一瞬静寂に包まれた。
「いぃやったぁぁあぁーーー!!!!」
次の瞬間には、クラスの大半の生徒の歓声で包まれ、判断の遅れたアルは耳鳴りに悩まされる事になった。
クリスも同じ状況にあるようだ。
「じゃあ、ユニ、武器錬成をアルは召喚獣の説明を頼む」
立ち上がったのは、このクラス唯一のエルフだった。
「分かりました。武器の精製とは簡単に言えば錬金術を応用し魔力の宿った自分だけの武器を錬成することです」
「召還獣は、異世界から呼び出す自分の相棒的な存在です」
「そのとうりだ。
それやるから、さっさと格技場こい」
そう言ってクリスは教室を後にした。
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