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「よーし、全員集まったな。5人一組になってから始めろよ、既に武器の錬成陣は書いてあるからさっさと錬成しろ~~、出来たら報告しろよ」
クリスの簡単な説明のあと、アルが誰と組もうか考えていると、ダルクが走ってきた。
「アル~、一応組んでおこうぜ」
それはアルも考えていた事なので了解したが、後は残りの人間の問題である。
「良いけど……、後の3人はどうするんだ?」
「大丈夫だ!、さっき二人誘っておいたぜ、2人とも女子だけど良いか?」
「良いんじゃない?」
多少ダルクの気を疑ったが、気にしない事にしよう。
「分かった。
おーいユニ、レベッカ、アルもいいってよ!」
「私達まだ一緒にやるって言ってないんだけどな。
まあいっか、ユニも良いよね♪」
「いいですよ」
ダルクが連れてきた二人は、武器精製のとき、説明をしていたエルフと、その友人らしき人だった。
「じゃあ、後は1人か……、誰かいないか?」
「じゃあエドガーがいましたよ」
確か獣人のやつだったな、無口なやつだと記憶している。
「俺に何か用か?」
いつの間にかダルクが連れてきていたようだ。
「俺らと同じチームにならないか?」
「良いぞ」
意外と早く集まったな……。いや全員ダルクが攫ってきたのか。
「よーし、これで5人そろったな、じゃあ俺は魔鉱石取って来るよ」
クリスから魔鉱石貰ったけど、純度低いな、まあ、俺らのだけ純度高い物に替えでも問題ないだろ。
魔鉱石とは錬成する武器の核となる鉱石の事で、魔鉱石にも純度があり純度が高いほど良い武器ができる。
その頃、ダルク達はアルが帰って来るまで適当に話しをしていた。
「ところで、ユニはエルフなのに魔力の1番低いこのクラスにいるんだ?」
質問としては当たり前だろう。
エルフは魔力が高い種族として知られている。しかし、その理由を考えればタブーだと言わざるをえない。
「ちょっと、なに聞いてるの馬鹿ダルク!」
「良いですよ、実は私産まれたときは、それなりに魔力在ったんですけど、それから全く魔力が増えなくて……」
重い空気が流れる。ダルクは謝罪の言葉を口にする。
「ごめん。変なこと聞いて……」
「いやっ、本当に気にしなくて良いんですよ?あっ、それにアルさん帰って来ましたよ」
アルが戻ってきた事、さらに初の武器精製と言うイベントを前にその空気は断ち切られた。
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