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アルはすでに武器を造っていたが、授業だし、と重い直り始めることにした。
「……っと、《魔障壁》一応な」
《魔障壁》は内側と外側の魔力を完全に遮断する魔法、しかしその反面、剣などで攻撃をすると簡単に壊れてしまうほど脆い。
アルがこの魔法を使った理由は魔力のコントロールに失敗したとき、外側に魔力が漏れ出さないようにするためである。
「よーし、始めるか」
アルが陣に魔力を流すと他の生徒の非ではない程光り、光が収まると陣には朱、碧、白・黒の日本刀に加え、朱と翠、朱と漆黒、翠と純白、漆黒と純白の計8本の日本刀が並んでいた。
これはアルが故意にやった事だった。良質な魔鉱石を使い、魔力を注いだとしたら大変な物になるだろう、
だから、武器の数を増やすことで、一つ一つの能力は低くなるだろう。それでも十分に高い事に変わりは無いが。
「アルの刀多いな~、でもそれだけ多いと逆に闘いずらくないか?」
「ああ大丈夫、武器に込めている魔力を抜いてみ?武器から指輪みたいにできるからさ」
ダルクが魔力を抜くと内側が赤く、外側が黄色い指輪に変わった。
「おおっ!すごいな」
その後ろでは、ユニ達も同じように武器を指輪に変えている。
ちなみにユニは双銃のため、群青色の指輪を一つずつ両手の指にしている。
アルの武器はそれぞれの色が属性を表している。
まず、朱が【陽炎】能力は熱への耐性と熱による蜃気楼を利用した幻覚の構成。
次の翠は【薫風】斬ると衝撃波を出せる、対魔物に適しているだろう。
白は【聖道】能力は回復能力の向上と、光の屈折を使った使用者の姿を隠蔽、隠密などに利用出来るだろう。
黒は、【宵闇】斬るとその部分の再生不可と魔法の無力化。
朱と翠は、【炎嵐】斬ると薫風の様に衝撃波が出て衝撃波が当たると焦土化する。学園では使わない方がいいだろう。
白と黒は、【陰陽】能力は魔力の流れを操っての攻撃。扱い難い能力と言えるだろう。
残りの二つは後から出すことにしよう。
そしてアル達は、それぞれ武器を指輪に変えクリスに報告をしに行った。
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