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同じクラスに木下という奴がいる。 顔はサル顔のくせに頭がキレて面白い つまり皆の人気者だ。 今、屋上で、そいつと連れの石田が僕を殴る きっと理由はない。 ただ奴らは楽しんでいるだけ。 何故、僕がこのような目にあうのかは分からない。 おとなしく教室の隅で本を読むようなキャラだし、人に不快感を与えるようなことはまずしない。 いくら消えようとしても奴らは明智光秀という存在を再び見つけ殴ってくる。 木下の蹴りがちょうど腹に当たった。 うずくまって動かないふりをしたら奴らは少し焦りだした。 その隙をつきフェンスに登り飛び降りた。 今生なんてどうでも良い。 ただ、理不尽な奴等に腹が立った。 そして、僕の体は宙にまった。
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