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「あ…はい」
「悟さんはただちに出ていきなさい。ここは今から愛を育む場所になるんです」
「……は?そいつ生徒じゃねぇの?」
「もちろん私の可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い生徒です」
訝しげに零也を見つめた後、悟と呼ばれた少年は自分を指差した。
「俺は?」
「生徒………ですか?」
「そこでまさかの疑問系!?」
「うるさいですよ。零也さんが嫌がってるじゃないですか」
「ええっ!?僕ですか!?」
「てめぇ…」
「さ、悟さんも落ち着いてください!」
なんだろう、このコントみたいなノリ。っていうか校長なんだから少しは自重してほしい。
「そもそも愛を育むってただ楽譜を探しに来ただけで…」
「世界では最初の協同作業と言われてますよ?」
「どこの世界ですか…」
「それはさておき、楽譜はこっちですよ」
いまだ零也を睨む悟を無視して咲夜は鼻歌混じりに歩を進めていく。
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