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「えっと…えっと…!……ところで、昨晩は危なかったですね」
「……はい?」
突然の話題逸らしに冷や汗が背中を伝った。
「七海ちゃんが起きなかったら最後までしちゃいそうでしたもんね」
「やっ!あれは散葉さんが今日出かけるからそのぶん甘えていいんだよって言うから…!」
「解魂水まで飲んじゃいましたしね」
「あぅ…」
最近は命が解魂水を作れるようになって零也たちの間でだいぶ流通しやすくなった。
使用頻度があがった分だけ行為もより危なくなってきている。昨日が特にそうだった。
散葉の完璧な体に粘度の高い解魂水を垂らして舐めたり吸ったりで散葉をいぢめていたら、肌から吸収してしまったらしく散葉まで歯止めが聞かなくなって、七海が起きるまで際限なくお互いを高め続けてしまったのだ。本当に、危なかった。
まぁ、なぜ彼女が昨日の情事を知っているかといえば説明は簡単だ。彼女が生粋のストーカーだからだ。
「はぁ~」
わざとらしいため息をついて咲夜はちろりと横目で零也を見た。
「私の時はあんな風に乱暴にしたりがっついたりしてくれないのになぁ」
「……!!」
「あ、気にしないでくださいね?今からのは全部独り言ですから」
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