花火

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同じ弧を描いたものが、美しく夜空咲く。 「あー…お宅は一体全体何しに毎日毎日人の屋根の上にいるんですかコノヤロー」 夜中に屋根の上に気配を感じ、屋根の上を見て見ればチャイナ服の三つ編みの男。 相変わらずの笑みを顔面に貼り付けたように浮かべ、俺を見るなり手をヒラヒラ振ってきた。 「お久し振りネ……えーっと……お侍いさんっ」 考えても名前が出てこなかったんだろう… ったく… 「銀時だ、よーく覚えとけッ」 「銀時か…わかったよ……君は僕の名前覚えてる?」 「……あー…おま…アレだろ?……三つ編み?」 「あっはっは、コイツ同じレベルだ」 この日から、よくわからん奴が屋根上に住み着いた…。
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