出会い

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女の子は急いで立ち去っていく。 「ちょっ……! ま、待ってくれっ!」 俺の声は耳に届かず、咄嗟に伸ばした手も肩に届かず、女の子は走り去ってしまった。 俺は伸ばした手を下ろし、茫然とその場に立ち尽くした。 数分経ったことにふと気付いた瞬間に、急激にやる気が無くなる。 俺は携帯をポケットから取り出すと、ランファにメールを送った。 『宿題という急用を思い出した。帰る。』 俺は携帯をしまう。 公園を後にすると、トボトボと家に向かい出した。 ちなみに、宿題は本当にある。
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