出会い

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キーンコーンカーンコーン……… 始業のチャイムが鳴り響いた。 「うわっ! やべっ! おい、早く見せてくんないと先生来――」 ガラッとドアが開き。 「おらー。全員席に着けー。出席とるぞー」 先生が入ってきた。 「ちぃ!」 そう言って、ランファは恨めしそうに自分の席に戻っていった。 俺は、追い払うように手を振りつつ、メールのことを考えていた。 もしもランファのメールが届いていたなら、俺はあの娘と会えなかったのか……。 それが正解かどうか、この時はまだ、判断しかねていた。
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