第二話【目覚メシ黒蝶】

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「どうしたのですか?」 「ふへぇあっ!?」 突如、私の目の前に美しい顔が現れる。 私は驚きの余り奇妙な声を出してしまった。 「ふふっ、初めまして。  …すごい顔してますよ?」 「ぁ…初めまして……」 きっ…綺麗な人…… 思わず見とれてしまいボーッとしてしまう。 ───…っていうか 「そんなに…すごい顔してましたか?」 「はい、  とても泣きそうな顔と  驚きに満ちた顔が  混ざった感じですかね。」 その美しい顔の青年は茶目っ気たっぷりに言ってみせた。 「それより背中の  刀傷はまだ痛みます?」 「───…えっ?」 「その…寝て居る間中も  とても苦しそうでしたので…」  
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