5人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
笑顔…
オニギリのあの笑顔が頭から離れず、毎日オニギリの笑顔を思い出しては嫌な事も、辛いことも消す事が出来た。
オニギリの笑顔は元気の源だった。
あの夜、私はオニギリのアドレスを聞いていた…
そして、メールを送り話がどんどん膨らみ気付けば深夜の2時は毎日の事だった。
私はオニギリと普通に話せる仲だったし、好きなアーティストも同じ、服装も似たような感じと言われる程だった。
そんな言われると、こっちの気持ちも大きくなるに決まってる…。
案の定、私は気付いたらオニギリが好きになっていた。
数日後…
学校で調理実習があり、お菓子を作った。
私は一つも食べなかった。
オニギリに持って行きたかったからだ…
授業が終わり、昼休みの時間になり、私はオニギリの家に突っ走った。
オニギリも昼休みだったらしく、ラッキーなことに家にいた。
『コレさっき作ったけん食べて!!』
『マジ!?よかと?ってか自分食べた?』
『いやぁ~』
『食べんでよかと?』
『アンタに持って来たんやけんアンタが食べやん!ソレに食べたら太るし!!』
『ハハハッ』
『笑うなッ』
『分かった分かった。オイが食べるって!』
『じゃぁ、学校始まるけん行くたい!』
『うん。』
それから、数分後オニギリは作ったお菓子を食べたのだろう…。
『マフィン美味かったばい!』
『マジ!?そぅ来るて思ったばい。』
『④も来てたから食べたばぃ!』
『は?』
『アイツ、オマエが作ったやつばぃ!って言っても食いよった!』
その時、半面複雑で半面嬉しかった…。
最初のコメントを投稿しよう!