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再会…
ある日、いつものように学校を終え車に乗りいつも道を帰っていた。
毎日聞いてる曲が、いつもより思いがこもって聞こえた。
何かが起こる…!
そう思い車を走らせていると、その曲に合うかのように④クンが対向車線から迫って来た。
はっきり言って気まずかった…
お互い気付いたのだろう、二人とも目を反らした。
振り向いてほしかった…
追い掛けてほしかった…
目を合わせ、お互い微笑みあいたかった…
なのに、それが出来なかった…。
悔しさや、悲しさが現れ思い出したくなかったあの時の場面、出会った日の場面が頭の中でよみがえって来た。
それからというもの、④クンとは週2のペースですれ違う。曜日も同じ、時間も同じ。
待ち伏せか?
馬鹿か自分!!
また期待を膨らませ傷つくんか!?
そぅ言い聞かせ④クンに会っても『偶然②!』
っと強きでいった。
ある日、友達の家で飲み会をした時の事だった。酔っ払い、ゲームが始まり盛り上がっていた時、一人になりたかったのでベランダで空を見ていたら、後ろから冷えたビールを投げて隣に来たのは、④クンとこれまた仲良しのオニギリ。
『あれから連絡してないの?』
『うん…』
『試合来んと?』
『気まずいやろう…』
『みんな来よるばい!』
『だって…』
『大丈夫て!アイツもう平気やから!俺が何とかするけん!試合今度来いばい!』
あの笑顔が私の心を安心させてくれた。
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