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「うわー、超快晴……」
ゴロンと寝転んだ私は、上を見る。
そこにはどこまでも続く青空。
「私に翼があったらな……」
この広い広い大空に翼をはためかせて飛び回るのに。
……こんな窮屈な日常から、飛び出すのに。
「なーにが『私に翼があったらな』だ」
視界にはただただ広い青空のみ。
聞こえてきたのは心地いいバリトン。
「あー、煙草吸ってる」
視界に入ってきた紫煙を確認して、私は言う。
「うっせーな。別にいいだろ、休憩だ。休憩!」
少し体を起こし、青空に紫煙を広がらせる奴を見る。
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