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「高校生探偵――横川孝志」
さっき食堂にいた太った男性がのっしのっしと二階から下りながらが言った。
真冬なのに汗をかき、仕切りにハンカチで顔を拭いている。
「あの……どちら様ですか?」
「ああ、自己紹介がまだだったね。ボクは坂本友治(ｻｶﾓﾄ ﾄﾓﾊﾙ)。この推理サークルの一人さ」
「推理サークル?」
僕が周りを見渡すと彼らはニタニタと笑いだした。
そして馴々しいアベック? の男の方が僕の質問に答える。
「コミュ系のサイトで知り合った集まりさ。たまたまミステリー好きが揃ったからサークルにしたわけ――二階にいる眼鏡が部長で、このでっかいのが副部長」
坂本さんは空いてるソファへ座り、そのまま軽く礼した。
他の人も自己紹介を始める。
さっきから馴々しい男が――田嶋則和(ﾀｼﾞﾏ ﾉﾘｶｽﾞ)。
その彼女らしき女性が――上田知佳子(ｳｴﾀﾞ ﾁｶｺ)。
おばちゃんが――青木晶子(ｱｵｷﾏｻｺ)。
今はまだ二階にいる眼鏡の人が――北田光男(ｷﾀﾀﾞ ﾐﾂｵ)。
坊主頭の男性がヒロキ。
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