そんな関係

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8月31日。 夏休み最後の日。 "宿題"なんてものには全然手をつけてなくて。 どうやって担任を丸め込もうかなんて考えていたときだった。 「わ…っ」 信号待ちをしていた人ゴミの中に誰かが飛び込んできた。 そのまま勢い良く転け、バサッと参考書やノートがバックから飛び出した。 「い…ったぁー!」 バタンと倒れ込んだその子に見覚えがあった。 「え…リナ、ちゃん?」 思わず声を出してしまっていた。 「…え、誰?」 女の子は転けた体制のまま俺のほうを見た。 あ…やべ。 「いや…」 そう言いながら、かがんで女の子の落とした参考書を拾い集めた。 信号が青になった瞬間、待っていた人達は一斉に歩きだした。 取り残される俺達。 「…とりあえず、立てば?」 俺がそう言うと、女の子は我に返ったように顔を赤くして立ち上がった。 膝は擦りむけて血が出ていた。
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