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松田と中田浩二はもともと高い攻撃力のある選手である。その2人をフラット3の左右に置くことによって、最終ラインからのビルドアップというのが日本のひとつの武器になっていた。
そして4バックになってからは松田と中田浩二が果敢にサイドを攻めあがり、ファティフとハカン・ユンサルの裏を突く。小野と三都主、市川と明神にマッチアップして走りまくっていた2人の足が止まった。トルコのラインがズルズルと下がる。
あれ?いけるかも知れないな、そう思っていた時だった。
ボランチに入っていたヒデのフィードに反応した西澤がディフェンスラインの前で体を張り、頭で後ろに流す。そこに走り込んでいた森島が左足でゴール隅に流し込む。
あっ、
気がついた時には私はピッチの中で選手達と抱き合っていた。
延長前半12分。
日本はトルコを下し、ベスト8に駒を進めた。
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