始まりの雨……

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―――――――――――――――――――― ザ――ーザーザー― (ここは、どこ?) 雨が降っているなか、この少女(鈴池 光)はそう思う。 べつに、迷子というわけでもない、 気がついたらここにいたのだ。 歩こうか、と思うが周りが雨で遮られどこに何があるかもわからない状態。 それに、今ここは暗闇……………。 そんな所を、歩くなんて無謀すぎる。 けれど、 そんな考えとは裏腹に体が自然と動こうとした――― (―ッえっ!??ちょっとなにッ――!?) ――――次の瞬間――――― 「―ぃぎゃゃやややぁぁあああッッッ」 !!! とっさに私は、身を縮め屈んだ。 「―ッ!ー何!?いッーま、のッ」 そう、人間の声ではないような ゆうなら――獣ーのような肉声が響いてきたのであるー――。
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