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それから出発するならなるべく早くがいいという理由から、エステルたちはついでにリベールを回ることを伝え、ロレントを発ちここツァイスにやってきたのだった。
旅慣れている彼らの荷物は少ない。身一つで来たといってもいいくらいで、ちょっとそこまでといういでたちだった。
まず向かうのは当然この都市にある遊撃士協会(ブレイサーギルド)だった。
「そう言えば、ここの受付ってキリカさんだったのよね」
「うん。だけど、彼女はカルバートに戻ったから今は誰が受付をしてるんだろう?」
エステルとヨシュアは以前ここの受付を担当していた女性のことを思い出していた。
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