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キリカ・ロウラン。
彼女はこの街の近くの国境で知り合ったカルバートのA級遊撃士ジン・ヴァッセクの幼馴染兼兄妹弟子だった。彼女たちの間にはもう一人ヴァルターという名の青年がいたが、今どうなっているのかエステルたちは知らない。
三年前、ヴァルターはレン、ヨシュア同様『身喰らう蛇』に所属していた。
その頃に再会を果たしたジンたちだったが、結局は双方の道は未だに別れたままのようだ。
彼らの関係は複雑に絡まっているようだったが、エステルたちはそのことを深く追求することはなかった。そのため、キリカがどう踏ん切りをつけ、ここのギルドを後にしたのかは知らないままである。
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