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「お久しぶりです。元気にしてましたか?」
「もう、元気だったよ! ティータも元気だった? ラッセル博士と一緒になって研究して徹夜とかしてない?」
「え、えとえと・・・・・・」
エステルに頬ずりされ、いろいろ聞かれて戸惑う少女。いつも少し戸惑うように話す少女に時間を与えるため、エステルは心得て話の合間に少し時間を空ける。
少女の名前はティータ・ラッセル。エステルたちが準遊撃士の頃に知り合った少女でエステルとヨシュアのことを姉兄として慕っている。祖父と父、母の影響からか機械を前にすると夢中になってしまう少女だった。
「はい、おじいちゃんはたまに徹夜をしていましたが、私はいつも途中で寝ちゃうんで」
そう言って「てへへ」と笑うティータにエステルはガマンできないというようにまた抱きしめる。
「エステルったら、独り占めしないでよ。レンもティータに挨拶したいのに!」
「あ、レンちゃん!」
エステルの後ろから拗ねたように声をかけてくるレンに気づき、ティータは嬉しそうに笑う。エステルはそんな少女を放した。
「久しぶりだね」
「そうね」
満面の笑顔のティータを正面にして少し恥ずかしそうにしているレンは、それでも自然と笑顔を向けたのだった。
そんな二人を見て笑い会うヨシュアとエステル。ただ一人、受付の女性だけが理由が判らずに通信機を片手に首をかしげていたのだった。
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