第2話

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~事件発覚の30分前(午前8時30分前後)~ 客足が落ち着き、バタバタと動いていた販売員の2人は溜まってしまっていたトレ-やトングをせっせと片付けていると、店のドアが開いたので、先に気付いた美來が 「いらっしゃいませ」 といつもの様に言うと、店内に入ってきたのはこれから入るサンド室の従業員だったため、閖歌が 「あ、お疲れ様です-。」 とガチャガチャとトレ-を食洗機から出しながら言うと、入ってきた従業員の帆邑だったので、帆邑が 「いらっしゃいました♪」 と微笑いながら言うと、美來が 「帆邑さんでしたか―。  お疲れ様です―。」 とスライサ-を動かしていた手を止めて顔を上げて言ったので、帆邑は 「2人もお疲れ様。」 と言って、事務所へ行き、少ししてから 「あ、帆邑さん、少し待った!」 といつの間にかもう1つの広い方の事務所に行っていた浪乃達2人が戻ってきていて、浪乃が帆邑に声を掛け2人で店内にある事務所へ行ってしまった後、 「あ、江原店長は来られてましたか?」 と美來が、中での作業に戻っていた谷原に言うと、谷原は 「まだ来てなかったな。  あっちにあいつの制服がまだ掛かったまんまだったからな。」 と言ったので、美來が 「それなら、店長が来てからでいいですね。  浪乃さんはあと少ししたら帰ってしまいますから、これの日付確認は店長に頼みます  ね。」 と言って、また作業に戻った直後、 「お疲れ様で―す!」 ともう1人のサンド室の従業員の槻乃が来たので、2人が 「「お疲れ様で―す!」」 と言ったと同時に槻乃も、その声を聞いて早々に事務所に入って行ってしまいしました。 そして、サンドの2人が来た直後に、再び客足が増え、2人はバタバタと接客に追われ始めました。 そう、もう1つの事務所でこの時には、すでに事件が発生していた事なんて知らずに――
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