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江川が2人の女の子を連れてきた。
「ほら早く座れ!ガキ供が!!!」
MURAMASAを振り回しながら、怒鳴り散らしている。
俺等は、一旦自分の席に避難する。
だって、自分が可愛いんだもんっ。
下手に逆らったら、ケツに1000本ノックをくらう事になる。
実際、土屋が犠牲になっている。
土屋は、それから3ヶ月便秘だったそうだ。
江川の後から2人の女の子が入って来て、教壇の前に立つ。
男子からは、狂喜的な歓声が…。
女子からは、恨み、妬み、舌打ちさえ聞こえてくる。
マジ怖ぇ…
いつも温厚な子さえ、舌打ちの乱舞をかましている。
「神宮寺奏ですっ!前の学校では、バスケしてました。今後共々よろしくねっ♪」
奏ちゃんは、セミロングでとても活発そうな印象を受ける。是非お友達になりたいっ。
「えと…あの、妹の神宮寺優花です。ふつつか者ですが、よろしくお願いしますっ!」
優花ちゃんは、清楚な感じで、実に純粋無垢っぽぃ。何か「守ってあげなきゃいけない」という、性欲…いや、保護欲を掻き立ててしまうような子だ。
優花ちゃんは、姉?の奏ちゃんと違い胸がでかぃ!!
一方、奏ちゃんは、地平線を彷彿させてしまうようなくらい“ぺったんこ”だ。
「大丈夫!!頑張れば大きくなるよ!!」
と、小声でエールを送る。
「変態な男ですまんな。」
心の中で、2人に謝辞を言った。
「神宮寺姉妹の席は…そうだな、諏訪部!お前の両隣だ。」
え゛ぇ…
両隣って…
いつも俺を毛嫌ってるお前が何故…。
俺の隣にいる女子は面倒くさそうに席を移動している。
「ウッハ!マジ最高じゃん♪」
つい声に出してしまった。
回りの男供からの視線が痛いっ。
江川もたまには気が利くなっ。
ふと江川の顔を見てみる。
奴の様子がいつもと違う。
なんだか、凄いげっそりしている。
江川ウォッチをしている間に、2人はもう席に座っていた。
江川がこっちを見て笑っている。
どうしたんだ…あいつ。
馬に蹴られて、頭のネジでも外れたのか…?
これから、美少女2人に囲まれたスクールライフを送れるなんて、ウッハウハじゃん。
最初は、そう思っていた。
でも、現実はそこまで甘くは無かったのだ。
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