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それからというもの、何度か男は神々に鋸を納めようとした。
金銀の鋸は神からの賜り物で、それを持っている限りは林業への執念から逃れられないと彼は思っていた。
しかし、いくら丁重にお断りしようとも、神を納得させて納める事は出来ず、逆に金銀の鋸が日を追うごとに増殖し、嘲笑うかの如く四畳半に山積していた。
神からの賜り物を人に譲ったり、売り捌いたりするのは、罰当たりである。
突然湖から出てきた神を信仰している訳ではないが、その当然の倫理観から、処分するに出来ず。無論、増えるばかりの一方通行で男の家には鋸ばかりが多くなった。
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