*...始まり

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「大丈夫ですか? 何処か具合でも悪いんですか?」 座り込んでいる相手に向かって心配そう問いかける その時、耳の奥で小さな鈴の音が聞こえた気がした 「あぁ、やっと見つけた 我が"姫"」 「え?」 具合が悪いと思っていた人が、ふと顔を上げたかと思えば、私の目の前が暗くなった 一瞬、私は何が起こっているのか分からず理解するのに数秒かかった そして気がついた、私はこの座り込んでいた見知らぬ人間にキスされていたのだ .
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