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トレーニングルームを片付け、俺らは部屋を出た。
汗だくで制服が張り付いて気持ち悪ィ……シャワー浴びてぇ……。
「お腹減った……なんか買って来よ」
「俺はシャワー浴びるわ、20分後に会議室で」
「ん、了解」
観束と別れ、宛がわれた自室へ向かう。
まがりなりにも班長の俺、普通の奴らよかは部屋もイイ。
そうそう、IBPOの事を説明してなかったな。
IBPOは
International
Box
Patrol
Organization
の、頭文字。
平たく言えば国際警察だな。ボックスってーのは俺ら、人外の奴らが住む国の数え方だ。
ある事件をキッカケに人間に俺らの存在が知れてから、IBPOは組織された。
人間と、そうでない生き物――争ったら何が起こるか、どんな結果になるか……そんなのガキでも分かる。
様々な条約、交渉――水面下で色々あったんだろうが、そこの難しいところはIBPOの隊員も知ってる奴は少ない。勿論、俺も良くは知らないし。
とにかく、"人間"と……俺ら、"人間以外"の仲立ちを中立の立場で行う組織が、IBPOだ。
ま、大体は人間と人間以外の奴らの揉め事やら犯罪を取り締まるのが役目だ。
――さて、シャワーも浴びた事だ、書類作成やんねぇとな。
パトロール隊第5班班長、黒都作成
班長:黒都
副班長:錠
班員:観束、千鶴、千歳
帰還中
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