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『はーい!みんな注目!早速ではあるが、一学期のクラス委員を決めたいと思う。立候補したい奴はいるか?』
居るわけがない・・・自分から手を挙げる奴はよっぽどのアホか、内申書狙いの奴に違いない。
隣で動く、逞しい腕・・・まさか!?英雄が隣を見るとなんと熊さんが笑顔で手を挙げているではないか!
『おっ!松嶋、お前やってくれるのか?』
『はいっ!私で良ければ喜んでやります』
みんなも拍手して笑顔で賛成する。みんなやりたくないから、ヒカルに押し付けようと言う魂胆が見え見えである。
『よーし!じゃ~女子は松嶋で決まりだ。後は男子だな。立候補もしくは推薦したい奴はいるか?』
左隣から嫌な視線を感じる・・・けん太だ・・・
けん太は不適な笑いをし、手を挙げる。
『せんせー!男子は野村君が適任だと思います。』
けん太の発言の後、クラスの男子から拍手が起こる。
『じゃ~、男子は野村で決まりだな!二人とも頑張ってみんなをまとめてくれよ』
くっそー!けん太の奴!後で覚えてろよ(怒)と再び、けん太を睨んだ。
けん太は屈託の無い笑顔で
『英雄、ごめん。俺も手伝うからさ、勘弁してちょ。』と小声で言ってきた。
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