出逢い

6/7
前へ
/9ページ
次へ
『なぁ、英雄。そんな顔してどうしたんだ?まさか、アイツに一目惚れしたんじゃないだろうな(笑)』 『ばっ!ばか言え!なわけないだろ!』と、つい大声で叫んでしまった・・・ みんなの視線が今度は俺に集まる・・・それを見て、けん太は腹を抱えて大笑している。 くそ~けん太の奴。覚えてろよ!てか、熊さんまで見てるじゃねーか・・・しかも口、開けてるし。 ヒカルもビックリしていた。 あの人、さっきの人だ!同じクラスだったなんて。それにしても、俊足だったなぁー・・・ 『おいっ!松嶋!初日から遅刻はダメだぞ!今日の所は許してやるが、明日からは気を付けろよ!』 はい!と言うとヒカルは先生の指示に従い席に着いた。偶然にも席は英雄の隣。二人はお見合いしてるみたいにソワソワしている。 けん太はそれを見て笑いが止まらない。小声で英雄に 『お前達、お似合いだから、この際付き合えば?』って、言って来て、流石にムッとした俺は、けん太を睨んだ。それに気付いて、けん太は真顔になり謝って来た。 俺は、けん太を無視して前を向き、担任の話に耳を傾けた。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加