気付かぬ再会

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――現在。 なんとか四年で卒業出来た大学と別れを告げた。 祝賀も兼ねた飲み会も二次、三次へと移り 高校時代から毎度通い込んだファミレスへと流れ着いた。 そして、随分と減った人数はいつの間にか男女の懇談会へとなり。 二十代にしてチンケなこの場ながらもいい加減いい時間なのだ。 隣の女性を持ち帰ろうと勤しんだ。 『別にいいよ~。二人でぬけよ?』 あっさりとそれを口にしたこの女性に内心ガッツポーズと僅かな呆れを抱いた。
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