992人が本棚に入れています
本棚に追加
部屋に着くとすぐに、だいきに電話をかけた。
でない・・・
続いてあみにも電話をかけた。
プルルル・・・
延々と鳴り続くだけであみもでない。
お願いでて。
しかし、どんなにどんなにかけ直しても二人はでてはくれない。
避けられている。
そう直感した。
当たり前だよね。
私がしたことはけして許されることじゃない。
でもせめて誤解はときたいよ。
そんなことを考えていると自然と涙が溢れてきた。
子供のようにわんわんと大きな声で泣き出す私。
ケータイでメールを送ろうとしても、画面が涙でにじんで見えない。
何度ふいても同じことの繰り返し。
涙が溢れて止まらないんだ。
それから1時間後。
私はやっとの思いでメールを送信した。
『お願いだから電話にでて下さい。話したいことがあるの。』
短いメールだったけれど、たくさんの気持ちを一文字一文字に詰め込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!