罪と罰

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どれだけ泣いただろう。 どれだけ元に戻れと願っただろう。 気がつけば泣きつかれて眠ってしまっていた。 ぼぉっと部屋を見渡す。 もうすっかり日は落ち、まっくらな部屋の中にぽつんと一人。 まるで自分の心の中をのぞいているかのよう・・・ またふと涙が溢れてきた。 部屋に私の泣き声だけが響き渡る。 泣いている自分を認めたくなくて、一生懸命涙をふく。 あれっ?おかしいな。 ふいてもふいてもきりがなかった。 どれだけふいても涙が溢れてくる。 もう誰にも止められなかった。
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