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プルルル・・・
静かな部屋に着信音が響き渡る。
結構長く鳴っていたけれど恐くてとれなかった。
もしだいきだったら何て話せばいいの？
別れを告げられたら？
そう考えると恐くてたまらなかったんだ。
恐る恐るケータイを見てみると、予想通りだいきから。
震える手で通話ボタンを押す私。
プルルル・・・
『おう。』
受話器の向こうで聞こえるだいきの明るい声。
『だいき・・・。ごめん私・・・。』
うまく言葉がつまって話せない。
『なんや泣かんでもええやん。』
だいきの優しさが身にしみて泣き出してしまった私にたいして、まだ優しい言葉をかけてくれる。
更に涙が止まらなくなってしまった。
『ほん・・・っと、・・・ご・・・めん。』
言葉にならない声で謝る。
だいきはけして怒ることはなく
『もうええって。
だから泣くな。』
と最後まで優しくしてくれた。
最後まで優しくしてくれたんだ。
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