罪と罰

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プープープー 『だいき?』 いくら呼んでも、向こうから返事がくるわけなかった。 電話はもうとっくに切れていたから。 『だいきー。』 ケータイにすがりつき泣き出す私。 ほんとにもうだいきとは終わってしまったんだ。 もう二度と会うこともない。 二度と話すことも、触れることもない。 永遠の別れ。 だいきがくれたあの優しさ。 だいきが見せてくれたあの笑顔。 どれだけ大事な人だったか・・・ 今さら気付いても、もう遅い。 私は自分のこの手で大切な人を傷つけてしまった。 守りたい、幸せにしたいと思った人を・・・ 幸せはどうしてこんなにもろく崩れ落ちてしまうんだろう。 幸せはどうしてこんなに早く私の元から去っていってしまったのだろう。 そう・・・ 全ては私。 この私のせいなんだ。 私の意思の弱さが大切な人を傷つけてしまった。 絶望の淵に追いやられ、涙はかれるどころか勢いをますばかりだった。
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