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公園のすぐ近くには、川のような池のような場所がある。
落ちたらたぶん死んでしまうような深さだ。
私はそんな所に行き着いた。
この中に入ったらたぶん死ぬよなぁ。
私が死んだらみんな悲しんでくれるかな?
一歩一歩と確実に川に近づく私。
するといきなり
プルルル・・・
暗闇の中に響き渡る着信音。
だいきから?それともあみ?
一瞬期待に胸を膨らませながらケータイを手に取る。
のぞきこんでみると、だいきでもなくあみでもない。
あっちゃんからだった。
はぁと肩を落とす。
そして、絶望いっぱいの感情の中に深い憎しみが入り交じってきた。
あっちゃんさえいなければ・・・
あの時あんなことしなければ・・・
私はだいきと・・・
自己中なのは分かっている。
それでもこの溢れ出す怒りの感情は留まることをしなかった。
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