プロローグ

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七月二十一日、世間では夏休みに入ってちょうど5日ほど経った頃であろう。 だが、それと引き換え一部の高校生諸君は頭を抱えながら勉強をしている時期であり、この俺白崎銀河もその勉強組の一人である。 その勉強組というのがまた嫌な物で、成績に危険がある者と勉強にやる気がある者、この二つを合わせ補習授業というものをしているのだ。 とはいえ、銀河は別に成績が危険な訳でもなく、けして勉強にやる気がある訳でもない。 ただ、銀河は夏休み一ヶ月前近くから学校を休んでおり仕方なく出されて仕方なく補習授業を受けているのだ。 「はぁ~~~」 銀河は机に寝そべり長く深いため息をつく。 そんな銀河に今授業をやっている教師が声をかける。
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