プロローグ

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「銀河、あと八分だ、集中しろ」 どこの学校でもあるような軽い注意だ。 しかし、銀河がそれを聞くわけがなく更に脱力をしていく。 「――銀河ー。後この一時間で補習も終わりだろ?少しぐらいは授業に貢献しろよー……」 「無理……つか、何で補習やらんといけないだ?俺、成績も危なくないしけして勉強にやる気があるなんて事はないんだけどなぁ…」 ごもっともな質問であるが、とうにその質問の答えはでている。 その答えは簡単な事だ、出席が少ない分授業に着いて行けてないだろ、という教師達の勝手な推測のせいで出ているのだ。 とはいったものの、銀河にとってはそれは良いあり難迷惑であったりしたりして。 事実、銀河は別に勉強に関して遅れているわけではなく、逆に、すでに授業より少し自分で勉強して進んでいるのでなんの問題はなかったりする。
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