プロローグ

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だが、そうはいったもののそこは学校だ、一様出ろということらしい。 「はぁ……」 銀河が小さくため息をこぼす。 そして、それを見た自分の前の席にいる成績不順の陽介が、そう言えばなんでお前休んでたんだ?そんな怪我までして……。 と補習授業最終日、最後の最後に陽介は今までずっと包帯でグルグル巻きになっていた左腕の事を今更聞いた。 「…………」 流石に本当の理由である兄に斬りつけられた、とは言えず。 静かに陽介をスルーするように授業を聞き始めた。 「…おい……」 「授業を受けましょう。成績順位ワースト六位君」 しつこく聞く陽介に、銀河は致命的な精神的ダメージを与え黙らせた。 「――――」 仕方なく流石の陽介も前を向き残り少ない時間の補習を受け始めた。         ◇◇◇
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