プロローグ

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キンコンカンと学校独特なチャイムが鳴り響く。 補習授業残り八分があっけなく終わったのだ。 「――これで補習を終わる。成績不順の者は明後日に追試験があるから、忘れるなよ」 そうとだけ言い残して教師は教室から出て行いき、その後から補習授業に来ているクラスの四分の一ほどの人間たちがざわめき始める。 その中で陽介が銀河に話しかけて来た事は言うまでもない。 「なあ銀河、この後ちょと付き合ってくれないか?良いファミレス見つけたんだよ、食いに行かないか?」 教師が教室出てすぐ、陽介は立ち上がり銀河に聞いた。 「悪い、俺この後電車に乗って医者行かなきゃ行けねーからさ。また今度だわ――」 「なんだよ、連れないなー」 「仕方ないだろ?」 と、どこにでもありそうな会話をしながら荷物かたずけ、二人は教室を出る。
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