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あたしがよく泣いていたのは、泣き虫なせいでもあり、でも本当は、本当にかなしかったからなの。
あなたを怒らせるほど、いたらない自分が。
あなたをかなしませてしまう、自分が。
あたしは何も知らなかったし、でも、知らないということは、ゆるされることではなかったから。
知らなければ、聞けばいい。
知らなければ、教えて、とお願いすればいい。
そうすればいいこともわからない自分に、ものすごく腹が立ったの。
あたしはかなしかった。
あたしがあなたをかなしませている事実に愕然とした。
今、あなたとの日々は、経験としてあたしのこころとからだに刻まれ、もうあの時ほど誰かをかなしませることはすくなくなったけど、おこる、という気持ちの根底には、やっぱり、かなしみがあるとおしえてくれたのは、ほかの誰でもなくあなたなのです。
ありがと。
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