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「大丈夫かな?酷いこと何もしてこないかな?」
鈴の横にいた女の子が心配そうに周りにたずねてきた。
「・・・・・・・・・」
誰も答えれないでいると和尚が話し出した。
「きっと大丈夫じゃ。領主になろうと考えるような人じゃ、そう悪い人じゃなかろうて。」
和尚のいつもと変わらない話し方に不安が和らいだのか表情が少し緩んだ。
その時、急に蓮が自分の分の朝食を全てかきこみ始めた。急なことに全員が驚いているとあっという間に食べ終わり立ち上がってしゃべり出した。
「ごっそさん!さ~てしんみりするのはおわり!今日は明日となり村まで出しに行く野菜の収穫と草履を作らないといけないんだからな、早く食べろよ!」
そう言うと蓮は食器を持って走って行ってしまった。
「「「お前が話をふったんだろうが!!」」」
全員が一斉につっこみ、そして笑いこの家の1日が始まる。
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