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次の日、蓮を含めた15人の子供達は朝早くに出発し山を越えてとなり村まで来ていた。今はその帰り道だ。
「ねぇ~。少し休もうよ~。」
「駄目だ、みんな待ってんだから早く帰ってやらないと。」
「無理だよ~!もう歩けない~。」
15人の中で1番年下の女の子が文句を言い出して、蓮がなだめるが言うことを聞かずに座り込んでしまった。
「まったく。仕方ない、みんな少し休憩するぞ!」
蓮が諦めたようにそう告げると全員がその場に座り込んだ。
「あのさ蓮兄ちゃん。」
ふと1人の男の子が蓮の近くに来て語りかけてきた。
「今のところ家はどれくらい領主様にお金を納めてるの?」
「なんでお前がそんなこと知りたがるんだ?」
「いや、そろそろ俺も大人に近ずいて来たから知っときたいなと思って。」
男の子は真剣な顔で答えてきた。
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