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聞き返して来たのに対して、蓮は少し言いにくそうに話し出した。
「領主が代わったって話しは聞いていたな?」
「うん、昨日の朝に和尚様と話してたやつだよね。」
「そうだ。じっちゃんは大丈夫だと言っていたが本当にそうかは実際に会ってみないとわからんからな、そればっかりは俺も無責任な事は言えん。だが用心するにこしたことは…」
そこまで言うと蓮は話すのをやめてしまった。
隣で聞いているのが1人たけではなく全員が近くに来て話を聞いていたのだ。しかも、話を聞いたためか全員の表情が歩いたのによる疲れとは別の、恐怖しているのに近い表情をしているのだ。
(しまった!)
蓮はそう思い何か他の話をしようと必死に考えを巡らせた。
「ま、まぁ気にするな。もし領主が悪い奴でも俺がボコボコにして追い返すから。それよりもほら休憩おわり!早く帰って晩メシ食うぞ!」
そう言って立ち上がり帰る方向を向いた。
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