襲来

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その時だった、村の方角に煙が数本立ち昇っていた。それはたき火にしては大きかった。 「なんだあれ?」 みんなが不思議そうな顔で煙を見ているなか、蓮だけが不安そうな顔をしていた。 「嫌な予感がする、すぐに帰るぞ。」 その言葉を合図に全員が走り出した。 山を登りきり木々の生えてない開けた場所に出た時見えたのは信じられないものだった。 村中の家が燃えている。 それはすぐには信じられない光景だった。それに加え不思議なことに村人の悲鳴が1つも聞こえない。 あまりの事に全員が言葉を失い立ち尽くしていると、村の中で唯一燃えていないところがあった。
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