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「今度新しく領主の座に着いたからなその挨拶と納金を受け取りにな。」
そう言ったのは見る限り蓮とそれほど変わらない歳の少年だった、上に見積もっても19歳ぐらいだ。
さすがの和尚もこれには驚いたのか言葉を失っていた。しかしすぐに我にかえり話し出した。
「これはこれは領主様がお代わりになられたのは存じてましたが、これほどお若いとは思いませんでご無礼を。」
「別にいいよ、気にするな。それより早くお金出して。」
「はい、これが今回納める分の100琴でございます。」
「あぁ~違う違う。今度から納金は今までの3倍にしたから。だからこの家は300琴ちょうだい。」
一瞬時間が止まったかと錯覚してしまった。
「えっ、今なんと?」
あまりの事にさすがの和尚も思わず聞き返してしまった。
「だから納金の額を3倍にしたから、お・れ・が!だから300琴ちょうだい。」
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