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「問題ない。さっき3匹向かわせたからもうそろそろ終わるだろう。……あら?」
その会話は蓮に聞こえており、気がつくとすでに領主に背を向け神社の中に飛びこんでいた。
「あら~聞こえちゃったか。」
「よろしいので?」
「かまわん。それにどうせすぐに戻ってくる。必ずな。」
領主は確信をもってそう言うと邪悪に笑った。
神社の正面にいた蓮は裏口に向かって走っていた。
(たのむ何もおきてないでくれ!)
廊下を走り戸を開けまた走り、可能な限り速くみんなの元に向かっていた。
(どの部屋にもいなかった。山の中で待っててくれ!)
そして裏に出る最後の廊下を通り裏口を開けた。
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