襲来

11/13
前へ
/54ページ
次へ
「問題ない。さっき3匹向かわせたからもうそろそろ終わるだろう。……あら?」 その会話は蓮に聞こえており、気がつくとすでに領主に背を向け神社の中に飛びこんでいた。 「あら~聞こえちゃったか。」 「よろしいので?」 「かまわん。それにどうせすぐに戻ってくる。必ずな。」 領主は確信をもってそう言うと邪悪に笑った。 神社の正面にいた蓮は裏口に向かって走っていた。 (たのむ何もおきてないでくれ!) 廊下を走り戸を開けまた走り、可能な限り速くみんなの元に向かっていた。 (どの部屋にもいなかった。山の中で待っててくれ!) そして裏に出る最後の廊下を通り裏口を開けた。
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加